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7月
2017

超マニア向けボーダーツーリズム「中ロ国境(ハバロフスク・撫遠)を渡るには」

Posted By : border-tourism/ 1110 0

7月中旬、ウラジオストク在住の日本人から、とても珍しいボーダーツーリズムの旅の報告がありました。極東ロシアのハバロフスクからアムール河(黒龍江)を船で渡って中国の撫遠という町に行ったそうです。

ハバロフスクは、極東ロシアのアムール河(黒龍江)とウスリー河の合流地点にある都市です。そして撫遠は、その対岸にある中国黒龍江省の国境の町です。この地は、1960年代後半に中ソ両国が国境紛争のために起こした戦争の舞台に近い場所でもあります。そのようないわく付きの土地ですが、両国は2000年代に入り、「フィフティフィフティ」の原則に基づき、国境画定に至りました。

最近になって、中ロ両国民以外の一般の外国人もこの国境を渡れるようになったのです。

とはいえ、この国境を渡った日本人は、これまでほとんどいなかったと思います。今回、彼は仕事でハバロフスクを訪ねていたのですが、視察も兼ねて、そのまま鉄道でウラジオストクに戻るのではなく、中国国内を通って帰ることにしたのです。そのため、ハバロフスクの対岸の撫遠に船で渡り、そこからバスで黒龍江省東部の主要都市ジャムス(佳木斯)に出て、牡丹江、绥芬河と移動し、ロシアに戻りました。

以下、彼の話を聞きましょう。

「ハバロフスクの郊外に、アムール川の中国行き船乗り場があります。ウスペンスキー教会から徒歩10分弱の場所です。ここからロシアを出国します。中国行きのチケットもここで購入します。基本的に、日本人は中国への入国は15日以内に限り、ノービザですから、事前にビザの手配は不要です。料金は片道3150ルーブル。

船は1日2便、午前9時頃と午後3時頃に出るようです。私が船乗り場に行くと、そこには70人ほどの中国人、7~8人のロシア人がいました。日本人は私だけです。

出発の30分ほど前に入口が開き、①切符②パスポート③登録票(船会社チケット窓口が手書き)を見せた後、出国ゲートまで行きます。

約1時間半後、撫遠に着きます。

そこから船内を出る際に、人数確認などのために中国の入管関係者が乗船し、数が揃ったら入国検査に行きます。

ところが、私は入管審査の手前で5名ほどの係官と思われる男たちから『そこに座れ』と言われました。

そして、『何の目的で中国に来たのか。誰と会うのか。どこに住んでいるか』など、15分くらいかけて、さまざまな角度から質問されました。過去に訪れた訪問国なども聞かれました。そして携帯、パソコン、メールなどすべて見られ、所持している現金などもチェックされました。免許証、住基カードなどもコピーを取られました。

これらのことに1時間半くらいかかって、ではすんなり行かせてくれると思ったら、中国人の長蛇の列の最後に並び、ようやくのことで入国です。ここまでしごかれたので、入国審査自体はすぐに終わりました」

日本人がこの地に姿を見せることが珍しいせいか、彼は中国側の入国係官にずいぶんしつこく尋問されたようです。

「私はウラジオストクで働く日本人ですから、ロシアから中国、中国からロシアへと国境を渡ることに関して、ビザの問題はまったくありません。とはいえ、私が中国に入国すると、今回に限らず、中国のイミグレーションでたいてい30分くらいは事情聴取されます。私に何か問題があるというより、綏芬河や琿春、撫遠といったロシア国境を通って日本人が入国してくるということ自体がめったにないこともあり、彼らにとって注意対象となるようです。

それは彼らにとって深刻な問題というより、所詮ここらは中国の辺境で、田舎なので、珍しい日本人の来訪を面白がるようなところがあり、わざと事を大げさにしている雰囲気があります。ですから、私でなくても、日本人なら誰でも多かれ少なかれ似たような境遇になるはずです」

彼のボーダーツーリズムの旅についてのさらに詳しい話は、以下の記事を参照ください。

超マニア向けボーダーツーリズム「中ロ国境(ハバロフスク・撫遠)」を渡った日本人の話

 

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